なんだかんだで、まだいます

人類学をやり続けるしつこさには定評がある

東南アジア

トロントに入るために

マニラの空港は薄暗かった。 使途の分からない贅沢なスペースが広がっているかと思えば、逆に順路を遮るようにして手摺が備え付けられ人の流れを遮っている。どれが順路なのか分かりにくく、人を混乱させる空間である。 トランジットはこっちか? 恐る恐る進…

異国の災いと運命

地震があったとき、レオナルドは人生で初めての体験に腰を抜かしそうになっただろう。 たぶん奥さんと手を取りあいながら、為す術もなく部屋の中央でしゃがみ込んだ。 今のが地震だよな、すごかったな… と、奥さんと互いに慰め合いながらテレビをつけ、イン…

ベトナムの友人と桜木町で飲み交わした(昨日の)思い出

7年来の友人であるベトナム人女性と、昨日、数年ぶりに会った。ベトナム人と聞いて、多くの人は何を思い浮かべるやろうか。近年急増している留学生、コンビニの店員、技能実習生。ベトナム戦争。旅行と、フォーと、バインミー。 その女性は最近、2冊の小説…

サンシャワー展、東南アジア現代芸術。当たり前の世界観と当たり前ではない別の世界観について。それを経験する場としての展覧会についての体験記(レビュー)。またヴァンディ・ラッタナ作「独白」について。

「サンシャワー 東南アジアの現代美術展 80年代から現在まで」という展覧会が六本木で開催している。 国立新美術館と森美術館の両方を使って膨大な数の作品を扱っていて、対象の年代も80年代〜現在までと大胆にカバーしてる。東南アジアについての現時点にお…

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