2017-01-01から1年間の記事一覧
世間では、「アメリカ社会は自由と先進性を体現していて素晴らしい」と考えられてる。そこに絶望的な経済格差があることや人種差別の歴史をいつまでも引き摺っていることについては、世間はつい目を逸らす。美しい面に着目してそれを賞賛する。 物事の悪い面…
発達障害というラベルの賞味期限が切れた 自分はどうも他人とは違っているような気がすると若いときから思い続けて、でも誰しも他人と同じなんて有り得ないし、それぞれ何か違うっていう感覚を持ちながら生きるのが普通なんや、というごく妥当な考えで蓋をし…
「サンシャワー 東南アジアの現代美術展 80年代から現在まで」という展覧会が六本木で開催している。 国立新美術館と森美術館の両方を使って膨大な数の作品を扱っていて、対象の年代も80年代〜現在までと大胆にカバーしてる。東南アジアについての現時点にお…
思考方法の違いを内側から考える 前回の投稿で、発達障害の人は「違う論理空間に住んでる」ということに触れました。これは具体的には、思考するときに「言語ではなくて画像で考える」ということやと思います。実際、これを示している脳科学の研究成果もある…
発達障害の人が内面的な体感としてどう感じているのか、生きることについてどういう苦労を持っているのかについて、本人の目から見えるままに言語化した情報というのは少ない。外から見た説明は多いし、それも間違っているわけではないけれども、本人の感覚…
回復するために役立ったもの(時間、メガネ、筆、言葉) 最近、やっと少しずつ、心が回復してきたのを感じる。要因は四つあるように思う。 一つ目は、時間。心にナイフを突き刺されたように痛く、自分の心がドクドクと流血しているのを感じていても、時間が…
夢の中で、雲の上に迷い込んだ。自分の後を追って、大集団がぞろぞろと迷い込んできた。降りたいなぁと思って、下に見える海と海岸線をのぞいてたら、雲から落っこちた。自分一人じゃなくて、もう一人の人と一緒に落っこちた。パラシュートなしのスカイダイ…
最近Googleから検索でここにたどり着く方が増えているようなので、これまでの経緯をおさらいします。アメリカで大学院に入ったんですが、英語の読書スピードが遅すぎて到底やっていけず、誰にも理解されずに支援を受けられないままドロップアウトしました。…
こんだけ心的外傷を負ってしまった理由の一つは、例の障害支援室の対応が、およそ想像できる限りでほとんど最悪のパターンやったことが、大きい気がする。 障害支援室に助けを求めることは、いわば自分に「障害」のラベルをつけられることを受け入れることや…
夢を見た。久しぶりに、ありありと記憶に残る鮮明な夢。とはいえその大部分はすでに忘れた。1シーンだけはっきり覚えている。 教室に座って、教師が講義をしながら黒板に板書をしている。講義は発達障害について。縦書きで右から左に書き進んでいく黒板に対…
例の教員への憎悪が渦巻いてる。 人種差別者であり、自分の視点のみから相手をジャッジしていながら同時に自分の判断には微塵の疑義も挟まず、そしてその視点から相手を一方的に見下し、攻撃すると同時に、憐れむ。見下しているからこそ、相手には発言権を与…
気持ちを整理するために、またここを使わせてもらう。 周期性なく時折、大学院を辞めたことが良かったのかどうかという疑問が、むくむくと蘇ってくる。絶対的に正しい判断というのがあるわけじゃないから、常に、理由を並べ立てて自分を納得させるか、説得に…
「人とのコミュニケーションが苦手。」 「どこがや。むしろダントツやわ。」 という会話を、これまでの人生で何回繰り返したか知らない。もちろん自分は、1行目のセリフを言う役。 しかしそんな会話をしながら、なんでコミュニケーションが苦手なのか、それ…
来週の火曜日には、関西空港に着陸しています。今は何もせず、出発の日を待ちつつ、毎日ゆっくり荷造りをし、小説を読み、映画を見て、たまに人と会っています。 アメリカで受けた学習能力検査で、読むスピード(英語)が「1パーセンタイル」(=「100人の平…